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オフィス関連用語辞典

パンフレットに出てくる建設・設備用語

空調設備

輻射式冷暖房
熱は温度の高い方から低い方へ伝わるという自然の原理を利用した空調方式。暖房の場合は、天井に設置したパネルに温水を流すことで、人間体表面の熱放射量を少なくさせ、暖かさを伝える。その場合、温度の低い床や壁などにも熱が伝わるため、室内空気も均一に暖めることができる。逆に、冷房の場合は、パネルに冷水を流すことによって、冷やされた天井が、人間の身体や高温となった室内壁の熱を吸収。夏にトンネルに入ると身体が涼しく感じるのと同様に、快適な室温を実現できる。
長時間にわたって快適さを求めるオフィスビルや学校、研究所、安らぎが必要な病院やホテル、静かさを求める図書館や美術館などが輻射式冷暖房に適している。
セントラル方式(中央方式)
熱源機器や空調機をできるだけ中央に集中した空調方式。保守管理が容易で、スケールメリットが生かせて安価となる。
クーリングタワー(冷却塔)【Cooling Tower】
冷却塔のことで、水冷凝縮器の冷却水を捨てずに、何回も繰り返して循環使用できるようにする役目を果たす装置をいう。水を効率良く冷却させるために、送風機を設けて塔内へ大気を強制的に取り入れるとともに、充てん材によって空気と水ができるだけ長く接触するようになっている。
各階ユニット方式
多層建物において、空調機を各階に設置する方式。防災上有利であり、また貸事務所などの場合の運用が便利である。
二管式
冷温水コイルへ往きと返りの2本の配管が接続される配管方式。短時間のうちに冷房と暖房を切り替えられない欠点があるが、経済的であり、広く使用されている。
四管式
冷温水コイルへ、冷水と温水をそれぞれ独立して供給し、還水管も冷水と温水を独立させる空調配管方式。コイルに4本の配管が接続される。負荷が冷房から暖房へと急変する箇所や、ファンコイルユニットごとに冷房や暖房要求が異なる場合に適するが、設備費が高い。
空気調和機【Air Handling Unit】

送風機、温度調節用熱交換機、加湿装置、空気ろ過装置等を一つのケーシング中に組み合わせて収容。所定の温湿度の空気を供給する装置のこと。

定風量単一ダクト方式【CAV】
吹出し口から出る風量は一定とし、吹出し温度を変えることによって冷暖房能力を調整する空調方式。
前後の圧力差変動にもかかわらず、風量を一定に保つ目的で定風量装置を用いる場合がある。
可変風量単一ダクト方式【VAV】
吹出し口から出る温度を一定とし、吹出し風量を変えることによって冷暖房機能を調整する空調方式。個別制御がしやすく、搬送動力も減らせて省エネルギー的であるが、設備費は割高となる。
可変風量ユニット
ダクトの管末(ターミナル)に設置して、室内の温度条件に合わせて風量をコントロールするユニットのこと。原理的には、バイパス型、スロットル型等がある。(図2、3)ユニットによって、イニシャルコスト、ランニングコスト、気流分布、発生騒音等が異なるので、目的に合わせて機種を選定しなければならない。
ダンパ
ダクト内を流動する空気量を調節し、また遮断するために設ける可動板のこと。ダンパには1枚の板を中心に回転軸を有する回転式の蝶形ダンパ(バタフライダンパ)と、複数以上の羽根を用いた多翼ダンパ(ルーバ形ダンパ)に大別され、前者はおもに小型ダクトに用いられる。
パッケ-ジユニット方式
パッケージユニットを使って空調する方式。比較的安価で簡便に空調したい場合や、小さい部屋単位で独立して運転したい場合に採用される。
マルチエアコン方式
1台の屋外機と、複数台の室内機と冷媒配管とからなるヒートポンプユニット。室内機が小型分散配置となり、ダクトが不要、個別制御が可能となる。中小ビルや店舗での使用が多い。
ウォ-ルスル-ユニット方式
壁面に設けた開口にはめ込んで使用する床置き形式の空冷型パッケージエアコン。壁にはめ込んだ大型ルームエアコンとほぼ同様の機能を持つ。
ファンコイルユニット

小形送風機、温度調整用熱交換器、空気ろ過装置を組み合わせて一体とした小形の温度調節空気を供給する機器。

インテリアゾ-ン

建築の平面において、空調域でかつ外壁からの熱的影響を受けない領域。一般的に外壁から3~6mの部分を除外した内側をいう」。

方式
空気方式 パッケージ方式
変風量(VAV)単一ダクト方式 各階ユニット方式 パッケージ方式
(空気熱源マルチ型エアコン方式)
パッケージ方式
(水冷小型ヒートポンプユニット方式)
システム図 変風量(VAV)単一ダクト方式 各階ユニット方式 パッケージ方式(空調熱源マルチ型エアコン方式) パッケージ方式(水冷小型ヒートポンプユニット方式)
概要 単一ダクト方式において、ゾーンごとまたは室ごとのダクトにVAVターミナルユニットを挿入し、それぞれの室内負荷の変動に応じて送風量を変化させる方式。空調機にはインバータを設けて送風機を回転数制御する。 単一ダクト方式の空調機を各階ごとに設置し、階ごとの制御をする方式。ファンコイルユニット方式(ぺリメータ)と組み合わせる場合が多い。 屋上に設置した各室外機ユニットと複数の室内機とを冷媒配管で接続して冷暖房を行うヒートポンプユニット。ビル用マルチエアコン方式とも呼ばれている。冷媒配管長は最長100mまで可。各種容量の空内機を選定して個別分配配置ができる。 各ユニットは同一系統の熱源水配管で結ばれ、冷房運転ユニットでは熱源を冷却水として、暖房運転ユニットでは加熱水として使う。熱源水温が上昇すれば冷却塔で放熱し、下降すれば補助ボイラで加勢する。外気は全熱交換器を用いて一次処理して導入する。
長所
  • ゾーン別、室別温度制御可
  • 省エネルギーになる
  • 機器の保守や更新が容易
  • 運転管理を階ごとに行える
  • 床貫通ダクトスペース小
  • 機器の保守や更新が容易
  • 専用機械室が不要で配管スペースも小さく省スペース
  • 単独運転、部分運転、個別制御ができる
  • ユニットごとに個別制御、個別発停ができる
  • 建物内に同時に冷房負荷と暖房負荷があると省エネになる
短所
  • 夜間、休日の部分空調運転が不可
  • 低負荷時(特に暖房の)に必要換気量を確保しにくい
  • 各階1台のとき、方位別温度制御が不可
  • 各階機械室スペースが必要
  • 冬季の湿度維持が難しい
  • 室内環境グレートがやや劣る
  • 機器が分散し保守が手間である(特に天井埋め込み型)
  • 天井内水配管があり、漏水を嫌う電算室や美術館には不適。
  • 室内環境グレードがやや劣る
  • 機器が分散し保守が手間である
用途 一般事務室、会議室、個室 一般事務室(テナントビル)、店舗ビル 事務所・店舗など中小規模(~10,000m2)のテナントビル、住宅 一般事務室(テナントビル)、店舗ビル